丹波は日本列島の中央に位置し、年平均気温、降水量ともほぼ平均的な値を示している。

生物についても氷上回廊を境に東西の種類が共存している興味深い地域である。

また太平洋側と日本海側の生物がこの回廊を伝って移動していくことが知られている。

したがって生物相も豊富である
ヘイケボタル  ホタル科

子供のころ蛍の時期が来るとなたねの収穫後の枝をもって蛍狩りに出かけた。川沿いや竹藪に数匹飛んでいた。高校の一学期末考査の時寝屋川の友人宅で勉強する名目で数人が集まり過ごしたが散歩のとき水田の上を乱舞していて美しかった。そのころ蛍といえばヘイケボタルだった。ゲンジボタルは宇治に行かねば見られなかった。8月の31日 友と京都の愛宕山から帰る途中渓流に広い淵がありそこに無数の蛍が乱舞していた。最終のバスに乗り遅れトラックに拾ってもらい帰宅したので鮮やかに覚えているがヘイケボタルに違いないと思っている。ヘイケボタルの出現期は長い。ゲンジボタルが収束して少なくなったがヘイケボタルはもう少し見られると思う。 健在であってほしい。


 
成虫の特徴:体長は雄約8o、雌約10o。体は黒色だが、淡赤色の前胸背板の中央に太い黒条がある。雄では第6および7腹節に、雌では第6節に淡黄色の発光器がある。幼虫の特徴:孵化時は約2o、終齢幼虫は約17o。黒褐色で腹節に鰓器官がある。ゲンジボタルの幼虫とは体の大きさや前胸背の紋の相違などで区別できる。
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