丹波は日本列島の中央に位置し、年平均気温、降水量ともほぼ平均的な値を示している。

生物についても氷上回廊を境に東西の種類が共存している興味深い地域である。

また太平洋側と日本海側の生物がこの回廊を伝って移動していくことが知られている。

したがって生物相も豊富である
オオサンショウウオ夜間調査行
オオサンショウウオ夜間調査行
農村ビオトープのメンバーと講師を招いて篠山川の上流 を歩いた。 私は始めての 
調査でウエーダーの下にしっかり着こんで水面からもやの出ている川に降り立った。 
周りに光はなく月は明るかったがオリオン座付近の星が美しく見え、真っ黒な水面を 
5人の強力懐中電灯の光がサーチライトのように交差する。 足場とオオサンショウウオ 
の両方に注意をはらいながらひたすら歩く。 深みにはカワムツの稚魚がライトに集まり 
夏には考えられないような密度だ。 去年放流したアマゴが少しまだ残り見事なコイが
ゆっくりライトのもとに浮かび上がる。 初めてカワモズクを知った。 冬の川に 育つもので夏には見られない、食べられることは食べられるが

雑菌が多く命をかけてまで 食べる物ではないと決着した。ヒドロムシ、 冬眠していると思っていたイシガメが 足をすくめて石のように固まっ

ている。オオサンショウウオは見つからなかったが カワムツ、アマゴ、コイ、イモリ、イシガメ、ムギツク、カマツカ、シマドジョウ などが

生き生きした姿を見せてくれた。 2時間ほどの川歩きの後の帰り道ふたご座の流星 群か長く尾を引いた流れ星が7つほど見た。ぬれた網はすぐ

凍りついたが歩き続けている 為か体は湯気が出るほど暖かく楽しい調査でした。
オオサンショウウオ調査の数日後 心をはずませながら昼間の調査に行った。思っていたより汚れている。 市野々、立金あたりだから篠山川

の上流になる。水の透明度はよいのだが藍藻類か葉緑素を持たない藻類が3cm伸びて密生している。深みに投網を打ってみてもカワムツがほと

んどで、中流域に多いハヤ(オイカワ)がかなり混じっている。 ヘドロのようなものが舞い上がり投網にへばりつく。かなり川の富栄養化が進

んでいる。  以前シマドジョウがいたのだが今回見られなかった。

知人に聞いた話では篠山市の中心部にある京口橋の下流でオオサンショウウオを釣りあげたとか、オヤニラミがつりの邪魔をするほどつれた話を

聞きます。カワヒガイ、ヤツメウナギ アカザなども沢山いたそうです。都市化は進んでいくのは仕方がないが出来るだけ自然環境を残せるよう

な配慮をして行きたいものだ。


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