子供の頃 山には子供の活気があった。 学校から帰るとランドセル
を放り投げまず近くの山に行く。
神社の鳥居の横にはクスの大木があり枝は鳥居の上まで伸びている。
根元は太いが二股に分かれ足の確保は容易で7mぐらいのところまで
上ると展望が一転する。一人のときもあるし仲良しと二人のときもあ
る。風は快く吹き、吹く前に風よふけと<呪文を唱えて的中するとそ
れだけでいい気持ちになる。何も無いただそれだけで飽きない |
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1,2時間は過ぎてゆく。 そんな木が2,3本あり気ままに使い分けていた。
クヌギの木もあり、夏には樹液が発酵し甘酸っぱい匂いを出している。スズメバチを
点検し樹皮の割れ目を、丁寧に探ると当時タンクと呼んでいたヨツボシケシキスイ
がいた。形がフォルクスワーゲンの形にそっくりだからだ。ゴマダラチョウがゆっくり
羽を開いたり閉じたりしていて橙色の口吻が大文字のCの形をして時々位置を変える。
カナブン、ハナムグリもいたがハナムグリは沢山いたせいか人気が無かった。
カナブンは胸と羽の間に糸をくくって飛ばすとよく飛ぶがハナムグリはすぐ服に
留ったせいでもあったのか。こどもの頃の原風景 大切にしている。 |
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