丹波篠山自然塾
丹波は日本列島の中央に位置し、年平均気温、降水量ともほぼ平均的な値を示している。
生物についても氷上回廊を境に東西の種類が共存している興味深い地域である。
また太平洋側と日本海側の生物がこの回廊を伝って移動していくことが知られている。
したがって生物相も豊富である
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ギフチョウ
前翅長:30 〜 35mm 。

今から45年ほど前には火打ち岩の付近の渓流にはよい時にはかなりの

密度で観察することが出来た。ミヤコアオイが育つ林縁があり小金岳や三嶽

が格好の出会いの場を提供しギフチョウにとって住みよいところであったが

やがてマニアの知るところとなりチョウの乱獲、ミヤコアオイの乱獲と受難が

続き、絶滅状態に追いやられた。

後翅外縁と亜外線黒帯とのあいだの部分は赤褐色をおぴた橙色, 前翅亜外縁の

黄条ほ先端で強く内方に湾曲, ♂の腹端部の毛は黒い。♀は♂より腹部に毛が

少なく, 交尾後は腹端に黒色の交尾嚢ができる。年一回 3〜 5 月に出現。

幼虫はカンアオイ類を食べる。さなぎで越冬する。分布:本州。